広島県内7つの高校で給食が突然ストップ 業者は破産手続きに向け準備中

広島県の高校で、給食が突然ストップした問題、混乱は県内だけでなく全国各地に広まっています。

広島県立三次高校では、1日の朝にホーユーの従業員から「今後、食事の提供を継続できない」と連絡があり、それ以降、寮生60人分の食事を別の弁当業者に注文するなど職員が対応に追われています。

三次高校 高木優子事務部長

「全く予兆がなかったので寝耳に水状態、ありがたいことに今の食材費の範囲の中で仕出の弁当を作って提供してもらっている。」

終わりが見えないこの状況に生徒は…

三次高校の生徒

「ちょっと野菜が少ないので栄養バランス的に心配。」「いつから寮のご飯が食べれるようになるかこれが心配」

広島県教育委員会などによりますと、三次高校の他にも6つの高校に影響が。その影響は県内だけでなく島根や静岡など影響は少なくとも12の道府県に広がっています。

給食を提供していたホーユーは、広島市中区に本社を構え、全国に22の営業所を持っています。

ホーユーの山浦社長は取材に対し「破産手続きに向けて準備中であり、近く広島地裁に破産を申し立てる予定」だと話しています。

帝国データバンクによるとその負債額は16億円を超えるまで膨らんだといいます。

給食事業については、予算的な難しさもあるそうです。

今回、三次高校に助け船を出した鳩家では従来の予算通り、400円で昼食を提供していますが、採算は見合っていません。

鳩家 平田榮取締役

「すべてが高騰です。(費用を)ギリギリのラインまで落としてでも頑張ってる。本当にしんどいです、辛いです。400円でやっていたというのがすごいことだなと(採算は)全く合いませんでももう奉仕の精神、子どものためだけです。」

© 広島ホームテレビ