権田修一がイタリアのGKグローブメーカー「ロイシュ」と契約「いい思い出のあるブランド」

株式会社エスエスケイは、日本国内で販売代理店を務めるキーパーグローブの「Reusch(ロイシュ)」で、サッカー元日本代表で清水エスパルスの権田修一選手と個人契約を締結したことを発表した。

権田とはスポンサーシップ契約を締結。権田はロイシュのGKグローブを着用し、日本におけるブランドのPR活動に参画し、商品開発にも携わることとなる。

FC東京でプロキャリアをスタートさせた権田は、オーストリアのSVホルンへの移籍を経て、サガン鳥栖に加入。ポルトガルのポルティモネンセでも海外挑戦を行い、2021年から清水エスパルスでプレーしている。

権田は日本代表の正守護神として、カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト16進出に貢献していた。

2014年のブラジルW杯も経験している権田。当時は出番がなかった中で悔しい思いもしたが、今回のW杯を終えてからはその手応えを感じていると株式会社エスエスケイのインタビューで語った。

「今回、テレビにもいろいろと出させてもらいましたし、J2で色んな街に行きますけど、どこに行っても、『ワールドカップ見たよ。感動した』って応援してくれる人がいて、こんなにたくさんの人が興味を持ってくれるようになったんだ、ということは感じますね。ただ、ベスト16で勝っていたら、もっと盛り上がったんじゃないかな」

より盛り上がる可能性も感じたという権田。その中で「もっと上手くなりたいと思いました」と向上心を忘れない権田は、チームのJ1昇格のために、今シーズンはJ2で戦いを続ける。

「周りからは上手くいっていように見えると思いますが、まだまだ。目先の勝ちが多ければOKじゃなくって、5年後、10年後、どのステージにいるのか、エスパルスがどこを目指すのかも考えていく必要がある。僕がエスパルスにできることとしては、やはりチーム最年長として、若い選手たちをいい方向に持っていくことだと思っています」

「今、人生で一番練習ができていると思うんですよ。気持ち的にもっと上を目指したいし、また海外でプレーしたいという気持ちはありますが、ワールドカップに出たことで、メンタルが充実した。どこでやるか、ではなく、何をするかを大事にしていて、今より成長するために、今できることがある」

改めて上を目指す上で、清水での充実ぶりを口にした権田。その中では、GKの普及や理解の促進を進めており、2021年には、『ONE1-GKプロジェクト』の発起人となった。今回の契約も、自らアプローチしたという。

「今まで着用していたブランドには感謝していますが、GKが価値を上げていくために、グローブブランドの選択肢を増やしていく必要があると考えて、こちらからロイシュへアプローチをしました」

権田は学生の頃にもロイシュのグローブを着用。「中学生の時に、初めて自分で買ったのがロイシュのグローブ。当時、憧れていた選手が使っていたんですよね。手の甲に大きな矢印のあるデザインで、それを着けて全国大会を優勝してるんで、いい思い出のあるブランドです」と当時を振り返った。

ゴールを守り、最後の砦となる権田。激しい昇格争いを支えるそのグローブにも注目だ。

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