業者が破綻…広がる困惑 静岡県内の定時制高校などでも”給食停止”相次ぐ

学校の食堂などに食事を提供する広島の業者が破綻手続きの準備に入り、静岡県内の定時制高校などでも給食が一時、中止していることが分かりました。

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業務委託をした業者と連絡が取れなくなっていて、学校は、弁当の持参を保護者にお願いするなど対応に追われています。

<沼津工業高等学校 増田陽一副校長>
「厨房はこちらになりますね。ここにいつも給食が配膳されて、生徒が食事を持っていく」

沼津工業高等学校の定時制のクラスでは、授業が始まる前に給食の時間が設けられていて、普段は38人中希望者の27人が食堂で給食を食べています。

しかし、学校が給食を業務委託していた広島市に本社を置く「ホーユー」と連絡がつかなくなり、給食を一時、中止することに決めました。

「ホーユー」は食材や光熱費の高騰で経営環境が悪化し、破産手続きに向けて準備をしていると説明しています。

このため、沼津工業高校定時制の生徒は弁当を持参するか、自宅で食べてから登校するなどしています。

<生徒>
「カツサンドです。お母さんに頼んで作ってもらいました。今、給食が使えないじゃないですか。親に無理を言って作ってもらっています。食べるだけではなくて、話してコミュニケーションとか、仲良くなったりできる時間なので、早く直ってほしいなと思います。」

<沼津工業高等学校 増田陽一副校長>
「非常に残念ですね。生徒にも申し訳ないと思っていますし、ホーユー様には今後、適切な対応を学校としても望んでおります。」

今後は、学校が弁当を用意することも検討しているといいます。

静岡県内では、沼津工業高校の他にも、伊豆の国特別支援学校、富士特別支援学校、吉田特別支援学校、富士宮東高校で給食の提供が中止しています。

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