線状降水帯が発生するおそれも… ”台風13号”+”もと台風12号”の影響で大雨に注意【気象予報士解説】

気象庁は、台風13号や熱帯低気圧の影響で9月6日夜から7日午前にかけて、静岡県内にも線状降水帯が発生する可能性があると発表しました。田中健太郎気象予報士が解説します。

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<田中健太郎気象予報士>
6日午後6時15分現在の雨雲レーダーを見ると、静岡県中部、東部、伊豆を中心に雨が降っています。県内全域で夜は雨脚が強まる見込みです。注意を呼びかけるため、気象庁は6日、台風説明会を行いました。

<気象庁の担当者>
「6日午後から7日午前中にかけて線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。」

<田中健太郎気象予報士>
台風13号は南海上の離れたところにあります。ただ、台風が近づく前から大雨に警戒が必要です。

天気図を見ると四国の南海上に、もと台風12号の熱帯低気圧があります。この熱帯低気圧や台風13号からの湿った空気が前線の活動を活発にさせて、大雨のおそれがあります。

静岡県内は、地形の影響で雨が長く降り続くおそれがあります。静岡県は北に高い山があります。6日夜は南から暖かく湿った空気が流れ込み、山から冷たい北風が吹き降りてくると、ちょうど県内で風と風がぶつかり、小さな前線ができてしまうおそれがあります。

こういった小さな局地的な前線ができると同じような場所で長く雨が降り続く可能性があります。

7日明け方にかけて、伊豆では1時間の雨量が60ミリ、西部、中部、東部も50ミリの非常に激しい雨が予想されます。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫に警戒が必要です。また、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうにも注意が必要です。

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