ゲゲゲの鬼太郎最新作、ヒト時代の目玉おやじ、鬼太郎の父役に関俊彦「この仕事をやっていて良かった」

人気アニメシリーズの最新作、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(11月17日公開、古賀豪監督)の声優陣が6日に発表され、人間の姿で登場する鬼太郎の父(かつての目玉おやじ)は関俊彦が演じることが分かった。最終版ポスターも公開された。テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期で鬼太郎を演じた沢城みゆき、目玉おやじを演じた野沢雅⼦に加え、ねずみ男に似た、ある謎の少年役に古川登志夫の出演が発表されていたが、この日は一挙14人の声優陣が明らかになった

昭和31年、哭倉村(なぐらむら)を舞台に、行方不明になった妻を探している鬼太郎の父、血液銀行に勤めるサラリーマンで日本の政財界を裏で操る龍賀一族が経営する龍賀製薬を担当している水木が出会うことから物語は展開。一族の中で、凄惨な殺人事件が起こり、不気味な人間たちと妖怪が次々に現れる。人間も妖怪も“何か”を隠している村に秘められた恐ろしい真実、二人の出会いが鬼太郎の誕生に及ぼす影響が描かれる。

ゲゲゲの鬼太郎誕生の〝前日譚〟とも言えそうな今作。重要な役割を果たしそうな鬼太郎の父を演じる関俊彦は「YAWARA」の松田耕作、「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨など多数の人気キャラを演じてきた。意外なことに今回がシリーズ初めての出演。「私が見ていたのは、白黒のアニメだった第1シリーズと、カラーになってからの第2シリーズでした。野沢雅子さん、田の中勇さん、大塚周夫さんという魅力的な役者さんたちの声が実に印象深く耳と目に残っています。時は流れて、第6シリーズ。沢城みゆきさん、野沢雅子さん、古川登志夫さんという、これまた豪華なキャスト陣の方たちと、まさか、鬼太郎の父で参加することができるとは!この仕事をやっていて良かったと、心から思える瞬間でした」と感激を言葉にした。

物語の重要キャラクター水木を演じる「テニスの王子様」シリーズの忍足侑士役で知られる木内秀信は「水木しげる先生生誕100周年の記念に制作される映画だと知り、そのような大きな節目の作品に、しかも『水木』という大役を演じさせて頂くことに背筋が伸びる思いです」と気を引き締めた。第6期に続いてねこ娘を演じる庄司宇芽香は「こうしてコメントさせていただいているということは…そうです!なんとか映画出演にこぎつけたねこ娘です(笑)。我ら第6期チームが鬼太郎を継ぎ、紡いだものがたり。しっかりと皆さまに届くと思います」と、冗談交じりに意気込みを口にした。。

ほかにも種﨑敦美、小林由美子、白鳥哲、飛田展男、中井和哉、沢海陽子、山路和弘、皆口裕子、釘宮理恵、石田彰、松風雅也の出演を発表。テレビアニメ第1作放送開始から55年。原作者の水木しげる生誕100周年記念作品の名の負けじと、豪華声優陣による多数のキャラクターが彩る新作となった。

(よろず~ニュース編集部)

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