宮崎市議の西本誠容疑者が不同意性交等致傷の疑いで逮捕された6日、市民や市議らに衝撃が走った。4月の市議選で2番目に多い得票で初当選した際、「投票してくれた人に恥じないようにしたい」と決意していた西本容疑者。突然の逮捕に「信頼を裏切った」などの声が上がった。
西本容疑者は4月の市議選で「宮崎の未来は若者が決める」と訴え、特に若い世代に支持を求めた。同市の20代女子大学生は「若者に遠い存在だった選挙を身近に感じさせてくれた。新しいことをやってくれると期待してただけに残念」と困惑していた。
西本容疑者は不登校や非行問題の解決に向けて一般質問や委員会で発言し、SNSでも積極的に発信していた。
県内で子どもの支援活動に取り組む団体で代表を務める50代女性は、西本容疑者に活動内容を説明したことがある。「熱心に耳を傾け『自分にできることはないか』と言ってくれていただけに逮捕は衝撃を受けた。若く行動力があると感じていたが…」と話した。
4月に初当選したある市議は「容疑の段階だとしても、社会通念上許されることではない。議員活動では勉強熱心なところもあったが、投票した市民の信頼を裏切る形になった」と厳しい口調で語った。 別の議員は「彼にしかできないスタイルで、思いを持って行動していたことは事実。悔しいし、悲しい」とショックを受けていた。
