入退場、故菊池俊輔さんメドレーで 青森県開催・2026年国スポ 「ドラえもん」など作曲、弘前市出身

 2026年に青森県で開催される第80回国民スポーツ大会総合開・閉会式の入退場行進曲に、「ドラえもんのうた」などで知られる弘前市出身の作曲家・故菊池俊輔さんの作品メドレーが採用される方針であることが6日、分かった。同日、式典専門委員会が、式典の実施計画骨子案を承認。青森県の魅力が詰まったセレモニーで大会を盛り上げる。

 菊池さんは1931(昭和6)年生まれ。「仮面ライダー」や「タイガーマスク」、「暴れん坊将軍」など多くの代表曲を手がけた。日本レコード大賞功労賞や県褒賞、東奥賞などを受賞。21年4月に89歳で亡くなった。

 6日は青森市のアラスカで同委員会の会合が開かれた。事務局の報告によると行進曲は20分余りで、このうち菊池さんのメドレーは約5分を想定。国スポ開催を記念したオリジナル曲などとともに、大会に花を添える。菊池さんのどの作品をメドレーにするかは今後決める。

 総合開会式は26年10月10日、同閉会式は同20日に、いずれも青森市のカクヒログループアスレチックスタジアムで実施。骨子案では選手団の負担軽減を図るため、開会式を従来より約1時間短縮して行う方針も示した。オープニングプログラムは各地域の魅力をライブパフォーマンスと映像で紹介。選手団退場と一体化したエンディングプログラムには青森県の祭りを組み込み、選手へエールを送る。

 式典実施計画は本年度内に策定予定。県国スポ・障スポ局競技式典課の齋藤桂一課長は「本県の多彩な魅力を全国に伝えられるよう検討していきたい」と語った。

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