「恐竜科学博」 恐竜の謎⑧ 歯

東京ミッドタウンで開催中の「恐竜科学博」で知ることができる「恐竜の謎」をお届けします。きょうのテーマは、恐竜たちの食を伝える恐竜の「歯」です。

恐竜の化石としていちばん見つかりやすい体の部位が、歯です。その形や大きさ、生え方を見ることで、恐竜が何をどうやって食べていたのか、推測することができます。

また、その形は肉食恐竜だけを見ても様々です。典型的なものが、鋭い切れ味で肉を切り裂く「ナイフ型」。さらに、モササウルスなどの海の生物は「タケノコ型」と呼ばれる、獲物を突き刺すことに適した形が多くなっています。

一方で最強の肉食恐竜、ティラノサウルスの歯は、大きさも桁違いで分厚く、そり曲がった形状から「バナナ型」と呼ばれています。肉を切るよりも圧倒的なあごの力で噛み付いた獲物の骨を粉砕するのに適した形で、最長30センチにもなる恐竜の中でもっとも大きい歯です。最強の恐竜は、やはり最強の「歯」も持ち合わせていたんですね。

恐竜の魅力と謎に迫る恐竜科学博は、東京ミッドタウンで開催中です。

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