犬が人の足に体を擦り付けるのはなぜ？可愛すぎる3つの心理と注意すべきサインまで

犬が人の足に体を擦り付けてくる時の心理3つ

犬が人の足に体を擦り付ける時に一番多いの心理は、「甘えたい」になります。もしも飼い主さんの足にスリスリと体を擦り付けているのであれば、「大好きだから甘えたいです」と思っているはず。

また愛犬が飼い主さんの足元に体を擦り付けるのは、信頼している証でもあるので喜ばしい行動のひとつです。

しかし、飼い主さんが忙しく構ってあげる時間があまりない時は、寂しさを感じたゆえに甘えたくなって擦り付けてくることもあるかと思います。一緒に遊ぶ時間は短くても、優しく声をかけてあげるだけで寂しさは軽減するので、たくさん声をかけてあげましょう。

犬は「満足しました！」という気持を表現する時にも、人の足に体を擦り付けることがあります。基本的には喜びの表現のひとつで、多くの犬はお散歩から帰宅したタイミングやご飯の後に、スリスリと喜びの感情を伝えてくれることが多いよう。

飼い主さんの足元までやってきて体を擦り付けるのは、飼い主さんに対して「ありがとう」「楽しかったよ」という感謝の気持ちを直接伝えたいから。キラキラした瞳でスリスリと感謝の気持ちを伝えられたら飼い主さんも嬉しくてたまらないはず。

飼い主さんも愛犬に気持ちを伝えるよう、優しく撫でながら「楽しかったね」などの声をかけてあげましょうね。

初対面の人の足元に体を擦り付けている場合は、挨拶している可能性があります。「はじめまして！」「仲良くしたいです」などと思っているはず。

犬が人の足に体を擦り付ける行為は信頼も意味しますので、人見知りせず知らない人とも仲良くなれるタイプの犬であっても、なかなか珍しいこと。犬から好かれる雰囲気を持っている、また「犬が大好き」という気持が伝わっているのかもしれませんね。

もし初対面の犬が足に体を擦り付けてくることがあったら、好意を抱かれている可能性が大です。飼い主さんに了承を得たうえで、コミュニケーションをとってみるのも良いかもしれません。

愛犬が飼い主さんの足などに体を擦り付けてくる行為は、基本的に愛情表現であったり信頼関係が築けている証でもありますが、あまりにも頻度が高い場合は注意が必要です。

頻繁に体を擦り付けてきたり、つねに飼い主さんの近くに居たがるなど甘え方が極端な場合は、分離不安症という精神的な疾患の可能性があります。

分離不安症は飼い主さんに対する依存心が強すぎて、飼い主さんと離れた時に不安感や恐怖心などのストレスから、問題行動を多々起こしてしまう不安障害のひとつです。

飼い主さんの姿が見えなくなると、吠え続ける、家具などを破壊してしまう、排泄の失敗が続く、自傷行為などの問題行動と共に、下痢や嘔吐などの体調不良が続くこともあります。

分離不安症の原因は様々ありますが、過度に可愛がるなどの過保護さが影響するケースもあるので心当たりがある飼い主さんは注意しましょう。

犬の分離不安症は、飼い主さんの接し方で改善できる軽度なものがほとんどと言われている半面、重症化してしまうと完治は難しいとも言われています。

比較的症状が軽い場合は、愛犬が「ひとりで過ごす時間も楽しい」と思ってもらえるような工夫をしてみることがおすすめです。知育玩具など愛犬だけで遊ぶことが出来るオモチャを与え、ひとり遊び出来るようにトレーニングしていきます。

ひとり遊びできるようになったら、遊んでいる最中に愛犬から見えない場所に移動してみましょう。最初はほんの数十秒離れるだけで構わないので、何度も繰り返し練習してひとりの時間に慣れていってもらいましょう。

もしも飼い主さんの手に負えないほど問題行動が多く重症な場合は、飼い主さんひとりで頑張ろうとすると精神的負担を感じてしまうので、無理をせず動物病院で治療していきましょう。

愛犬が飼い主さんに体を擦り付けてくる時は、ほとんどが甘えたい時や構ってもらいたいなどの心理になります。仕草自体も可愛らしいですし愛犬からの愛情表現も嬉しいですよね。

しかし過度な場合は注意も必要。分離不安症の可能性もゼロではありませんし、皮膚が痒くて擦り付けているケースもあります。愛犬の行動と共に皮膚などの健康状態もチェックしてあげましょう。