「夢が叶った」18年ぶり復帰のセルヒオ・ラモス、2万人超のセビージャファンの歓迎に涙…「電話を受けた時、最初の選択肢は復帰だった」

[写真:Getty Images]

セビージャへ18年ぶりに復帰した元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、ファンの前でお披露目。多くの取材陣が訪れた記者会見では改めて古巣復帰について語った。

【動画】ファンの大歓迎を受けて思わず涙がこぼれるセルヒオ・ラモス

セビージャの下部組織で育ち、ファーストチームに昇格したセルヒオ・ラモ明日。しかし、18年前の2005年夏にレアル・マドリーへと移籍。その際にはクラブに待遇改善を要求した中で拒否され、すぐに移籍したことでクラブとファンとの間に軋轢が生まれた。

移籍したマドリーではラ・リーガで5度、チャンピオンズリーグ(CL)で4度の優勝など、数多くのタイトルを獲得。パリ・サンジェルマン(PSG)で2シーズンを過ごし、生まれ故郷に戻ってきた。

プレゼンテーションには2万2000人を超えるファンが参加。未だに快く思っていない恨みを持つファンもいる一方で、多くのセビージャファンは18年ぶりに戻ってきた放蕩息子を大歓迎した。

セルヒオ・ラモスは記者会見で改めて古巣に戻った心境を語り、クラブへの愛も語った。

「夢が叶った。18年ぶりに故郷に戻ってきたけど、それは夢が叶ったということだ。夢は時々実現するもので、今日はそれを額に入れておきたいと思う。愛する人と分かち合うことはとても意味がある」

「愛する人たちと共に。彼らと一緒にいることを誇りに感じている。だからこそ、僕にとってはエキサイティングで、これまでとは違うものになると思う。この機会を利用して、僕に扉を開いてくださった会長、副会長、スポーツディレクター、ファンに感謝したいと思う」

「いつも一緒にいてくれた弟のレネにも。僕たちは多くのことを経験し、肩を並べて経ってきたが、18年後も力強くここに経っている」

「僕は若いことに独り身で家を出たが、今日は妻と4人の子供たちと一緒に戻ってきた。ここに戻る以外に決断を下す意味はなかった」

「また、恩義があり、天国から僕たちを助けてくれ、力を送り続けてくれているプエルタのことも思い出したいと思った」

「祖父は僕をセビージャの選手にしてくれ、父は僕を今の人間にしてくれ、謙虚さを教えてくれた。僕はベストを尽くしてきたし、今日ここにいるのも父のおかげだ。僕はただ、自分のパフォーマンスに貢献するだけで良い」

また、過去の退団時にクラブやファン・サポーターとの軋轢があったことについても言及。「ここにきて、その愛情に気がついた。気分を害された方には、僕が真っ先に謝罪する。あれは間違いだった。僕たちは皆、同じクレストを胸に、責任を負っているので、許してほしいと思っている。胸には同じクレスト。これを守るために来たということを、サッカーで示したい」とコメント。謝罪と共に、新たな意気込みを語った。

そして今回の復帰については「彼らから電話を受けた時、最初の選択肢は家に戻ることだった。それは感情的に必要としていた」とコメント。大きな決断である一方で、時が経ち、受け入れてくれたことへの感謝を示した。

プレゼンテーションではファンの歓迎を受けてピッチ上で涙する姿も見せたセルヒオ・ラモス。大ベテランとなって戻った今シーズン、ファンを喜ばせるパフォーマンスは見せられるだろうか。

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