パニックじゃねぇ!最終日に契約した「プレミアの大成功補強」9選手

欧州の移籍マーケットは8月31日から9月1日にかけて締切を迎え、そのタイミングで駆け込みの補強が行われる。

混乱する中での選手獲得はいわゆる「パニック・バイ」とも呼ばれ失敗することも多いが、ただその一方で大成功を収めたケースも。

今回は『Planet Football』から「最終日に補強して大成功を収めたプレミアリーグの選手たち」をご紹介する。

ミケル・アルテタ

クラブ:アーセナル

監督としてではなく、選手としてアーセナルに加入したときのこと。クラブは最初の3試合で勝利がなく、マンチェスター・ユナイテッドには2-8という屈辱的な敗北を喫していた。

長くて苦しいシーズンが待ち構えているとファンが覚悟したところで、移籍マーケット最終日にミケル・アルテタがやってきた。彼のリーダーシップはすぐに明らかになり、事態は好転。後にキャプテンも任される存在に。

カルロス・テベス

クラブ:ウェストハム

おおよそ大物選手のいわくつきな獲得が成功することはあまりないのだが、カルロス・テベスについては当てはまらなかった。彼とともにやってきたマスケラーノは半年で去ったが、彼は後半戦で活躍し、低迷していたウェストハムを救うゴールを何度も決めた。

彼がウェストハムに加入したのは裏の事情がかなりあったと伝えられたが、それにもかかわらずテベスの貢献度は高く、次年度にはマンチェスター・ユナイテッドへと移籍することになった。

アシュリー・コール

クラブ:チェルシー

金銭的な価値という点で言っても、契約が残り1年になったウィリアム・ギャラス+500万ポンド(およそ7.4億円)という条件でアシュリー・コールを手に入れられたのはチェルシー最高レベルのお買い得補強だった。

それからアシュリー・コールは長く左サイドバックとして世界最高クラスのプレーを見せ、チェルシーに多くのタイトルをもたらした。

ディミータル・ベルバトフ

クラブ:マンチェスター・ユナイテッド

マンチェスター・シティが獲得を狙っていたものの、トッテナム・ホットスパーに所属していたディミータル・ベルバトフはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を希望。フレイザー・キャンベル+3075万ポンド(およそ45.6億円)という条件でトッテナムを折れさせた。

そしてユナイテッドに移籍したベルバトフはウェイン・ルーニーと見事なコンビを形成し、多くのタイトル獲得に貢献。2010-11シーズンには得点王にもなった。

ウェイン・ルーニー

クラブ:マンチェスター・ユナイテッド

そしてそのウェイン・ルーニーについても「史上最高クラスの最終日補強」だったはずだ。エヴァートンから若き彼を獲得した時、まだ10代であったことから将来の投資だと思われたものの、彼はすぐにクラブの中心的な人物になった。

それからマンチェスター・ユナイテッドで13年。559試合に出場して253ゴール。トロフィーは16個。増えた髪の毛は無数だ。

クロード・マケレレ

クラブ:チェルシー

レアル・マドリーは2003年夏、デイヴィッド・ベッカムを獲得したことでクロード・マケレレの放出を容認。1660万ポンド(およそ24.6億円)でチェルシーへと売却することにした。ジネディーヌ・ジダンはその判断に「エンジンが壊れかけている車を金色に塗ってごまかすようなものだ」と話したという。

マケレレはチェルシーでアンカーとして獅子奮迅の活躍を見せ、「マケレレ・ロール」という役割名にまで発展。フランク・ランパードの得点力を生かし、チームのために身を粉にした。

ウーゴ・ロリス

クラブ:トッテナム・ホットスパー

リヨンで長く活躍していたGKは、1500万ユーロ(およそ23.7億円)でトッテナム・ホットスパーへと移籍。ブラッド・フリーデルが確保していたポジションを奪い取り、それから長くチームを支えた。

キーパーに攻撃的な役割が求められるようになってからはそのスタイルに批判を受けることもあったが、間違いなく彼はトッテナム・ホットスパーにとって最高の補強であった。

ラファエル・ファン・デル・ファールト

クラブ:トッテナム・ホットスパー

レアル・マドリーで能力を発揮できなかったファン・デル・ファールトは、バイエルン・ミュンヘンに移籍する直前であったものの、書類の問題もあって最終日にトッテナム・ホットスパーへと売り込まれた。しかも以前の半額で。

期限が近づいたために半額以下まで価格が落ち、最終的になんと800万ポンド(およそ11.9億円)でトッテナム・ホットスパーへと移籍することになり、それからファン・デル・ファールトは見事な活躍を見せた。

ラフィーニャ

クラブ:リーズ・ユナイテッド

現在バルセロナでプレーしているブラジル人レフティのラフィーニャ。彼はレンヌで活躍したが、2020年夏のマーケット最終日にマルセロ・ビエルサが率いるリーズ・ユナイテッドに移籍した。

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そして彼はプレミアリーグですぐに注目を集め、その豊かなスキルを発揮し続けた。そして加入時の1700万ポンド(およそ25.2億円)と比べて3倍の額でバルセロナへと売却されている。

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