「実の母から多大な精神的苦痛を受けた」娘の首を電気スタンドのコードで絞めた母親に有罪判決=静岡地裁浜松支部

2023年6月、静岡県掛川市のアパートで同居する娘の首を電気スタンドのコードで締めるなどし、傷害の罪に問われた55歳の母親に、静岡地方裁判所浜松支部で9月7日、懲役1年、執行猶予3年の判決が言い渡されました。

判決を受けたのは、掛川市下俣南の飲食店従業員の女(55)です。

判決によりますと、女は2023年6月、掛川市の自宅アパートで、同居する当時24歳の娘の首を電気スタンドのコードで絞めたり、電気スタンドで娘の頭を複数回殴ったりして全治1週間のけがを負わせました。

地裁浜松支部で開かれた7日の判決公判で、高橋由美子裁判官は「被害者の負傷程度は軽いとはいえ、実の母から多大な精神的苦痛を受けた」などと指摘した一方で、「被告は罪を認め、被害者に当面接触しないとしている」などとして、懲役1年の求刑に対し、懲役1年・保護観察付きの執行猶予3年の判決を言い渡しました。

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