JFE高炉跡地に水素拠点 川崎、脱炭素化の先導狙い

2050年を想定した東日本製鉄所京浜地区の高炉跡地のイメージ=(JFEホールディングス提供)

 JFEホールディングスは7日、傘下のJFEスチールが今月休止する東日本製鉄所京浜地区(川崎市)の高炉の跡地利用について、日本の脱炭素化を先導するエリアを目指すと発表した。燃焼時に二酸化炭素を出さない水素の供給拠点などとして、2050年ごろまでに段階的に整備する。

 対象は、京浜地区のうち高炉が立地する扇島地区の222ヘクタール。大型船舶が着岸しやすい特性を生かし、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業で、液体水素の受け入れ基地とする検討を進めており、28年度に一部の土地利用を開始する。商用化されれば、水素を燃料の一部として周辺の発電所に供給する想定だ。

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