【台湾】台プラ4社、8月は2社が前年同月比で増収[化学]

台塑関係企業(フォルモサプラスチックグループ、台プラ)主要4社が7日発表した2023年8月の連結売上高は、台湾化学繊維(フォルモサケミカルズ・アンドファイバー、台化)と台湾塑膠工業(フォルモサプラスチック、台塑)の2社が前年同月比で増加した。川下の企業による調達の動きが回復した恩恵を受けた。前月比では4社がそろって増収となった。

台化の8月の売上高は1.4%増の290億7,784万台湾元(約1,340億円)。スチレンモノマー(SM)やポリスチレン(PS)、ABS樹脂などの販売量が増加した。前月比では8.7%増えた。

台塑は前年同月比0.3%増の175億199万元。石油化学製品の価格が反発したことで顧客が調達を積極化し、販売量が増えた。前月比では5.1%増加した。

一方、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は688億4,798万元で前年同月比16.8%減った。石油精製事業の売上高は14.2%、オレフィン事業の売上高は3.1%、公益事業の売上高は46.0%それぞれ減少。8月の売上高は前月比では28.8%増えた。

南亜塑膠工業(ナンヤプラスチック、南亜)は前年同月比14.2%減の235億9,559万元。電子材料製品とポリエステル製品、プラスチック加工製品の売り上げが減った。8月の売上高は前月比では9.7%増えた。

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