公園遊具のロープを首にまき苦しむ女性を救助 神戸の児童ら3人 素早く連携、命救う

ロープを首に巻いた女性を助け、のじぎく賞を受け取った鳥居あいさん=神戸西署

 ロープを首にまいて苦しそうにしていた60代の女性を助けたとして、神戸西署は、神陵台小5年生の鳥居あいさん(11)、森愛子さん(49)、会社員伊坂淳さん(36)=いずれも神戸市西区=に兵庫県の善行賞「のじぎく賞」を贈った。

 同署によると6月20日午後5時50分ごろ、同区の集合住宅にある公園で、複合遊具のロープを首に巻き付けている女性を鳥居さんが見つけた。鳥居さんは当時、弟の学人(まなと)君(7)らと公園で遊んでいた。

 鳥居さんは女性のロープをほどこうとしたが、女性は拒んだ。周りにいた子どもたちが、ちょうど通りかかった森さんと伊坂さんに協力を求め、無事ロープを外すことができたという。

 鳥居さんによると、女性は救急車を待つ間も足が震えていたといい、受賞に「ロープが外れ、助けられて良かった」とあんどの表情を浮かべた。後藤斉久署長は「命を助けるのはすごいこと。勇気ある行動に感謝したい」と話した。(安藤真子)

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