甘味と酸味のバランス抜群 大分市で露地ミカン「おおいた早生」初競り【大分県】

おおいた早生をPRする木村房雄会長(右)ら=7日、大分市豊海
活発な取引を願ってPRする生産者団体と市場関係者
緑色の皮と黄色の果肉が特徴のおおいた早生

 県の独自品種の露地ミカン「おおいた早生(わせ)」の初競りが7日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。JA全農おおいたによると、今年は8月の高温で糖度が凝縮して甘く仕上がっているという。

 杵築、津久見、佐伯各市から8トンが入荷し、仲買人が次々と買い付けた。5キロ箱は3万円(昨年比2千円高)で落札され、3年連続で過去最高値を更新した。

 豊作が期待できる「表年」に当たり、出荷量は昨年比11%増の250トンを見込む。10月上旬まで県内や関東、福岡の市場に出す。

 初競り前には県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長(73)=杵築市守江=が「糖と酸がバランスよく仕上がっている。食べて秋を感じてもらいたい」とあいさつした。

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