営業終了時期、前倒しも視野に 奥州市のえさしクリーンパーク

えさしクリーンパーク=2021年9月6日

 奥州市は、同市江刺のスポーツレクリエーション施設「えさしクリーンパーク」について、来年3月末としている営業終了時期の見直しを検討している。厳しい運営状況を踏まえ前倒しも視野に入れ、今月末までに判断する。

 温水プールや入浴施設を備える同パークは1995年、産業廃棄物処理モデル施設の周辺環境整備施設として設置。地元の存続要望や市議会の請願採択を受け、市が県などと協議し2023年度までの2年間、営業を延長した。延長分の経費は市が負担し、第三セクター江刺開発振興が運営している。

 しかし、年間5万人前後で推移してきた入場者は新型コロナウイルス禍で激減。22年度は約2万7千人と大幅に落ち込み、市が運営補助金を増額したが、水道光熱費や重油代の高騰で苦境が続く。年度末まで現状通りの営業を続けた場合、約340万円の赤字が見込まれる。

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