核禁条約会議に初出席へ 長崎・鈴木市長 被爆地代表として演説も予定

 長崎市の鈴木史朗市長は7日、11月27日に米ニューヨークの国連本部で始まる核兵器禁止条約第2回締約国会議に出席し、核兵器廃絶を訴えるスピーチをする予定を明らかにした。核軍縮に関する国際会議出席は2回目で、同条約関連では初めて。市議会各派代表者会議で報告した。
 同条約は核兵器の使用や開発、保有などを全面的に禁じる初の国際条約で2021年1月に発効。米国などの核保有国や、「核の傘」に頼る日本などは参加していない。締約国会議は原則2年ごとに開かれ、昨年6月の第1回には田上富久前市長が出席した。
 鈴木市長は11月26日に出発。世界の約8300都市が加盟する非政府組織(NGO)平和首長会議の副会長や、被爆地長崎の代表としてNGOセッションで演説。各国軍縮大使らとの面会なども予定している。12月1日に長崎に戻る。
 鈴木市長は第2回締約国会議が「国際社会が核兵器廃絶に向けて再びかじを切る契機となる」と期待を寄せ、演説などを通じて「核兵器のない世界の実現に向けてアピールしたい」と述べた。

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