目標は天皇杯ファイナル 結成3年で全国3位 社会人バレー「ブランデュー弘前」(青森県)

天皇杯全日本選手権への出場を目指すブランデュー弘前のメンバーたち

 青森県弘前市の社会人男子バレーボールチーム「ブランデュー弘前」が、8月中旬に大阪府で開かれた全日本6人制クラブカップ男子選手権で3位になった。結成3年目で県勢初の表彰台。着実に力を付けており、12月の天皇杯全日本選手権の出場権獲得を目指して練習に励んでいる。

 決勝トーナメントは、セッターの山口拓也(32)を軸としたコンビバレーで得点を重ね3勝。準決勝は栃木代表に1-2で惜敗した。アウトサイドヒッターで主将の今井良平(34)は「若手とベテランがかみ合った。3位は素直にうれしい。全国で戦える実感を持てた」と手応えを語った。

 チームは東北社会人サッカーリーグ1部の「ブランデュー弘前FC」の運営母体が、2026年の国民スポーツ大会青森県開催に向けた強化のため、20年に社会人バレーボールチーム「VC青森」を丸ごと迎え入れた。現在は名門弘前工業高校の卒業生を中心に下北、県南を含む全県から10~30代の選手14人が所属する。

 ブランデューが組織運営を担うようになり、練習頻度を倍以上に確保できるようになったほか、選手が負担してきた移動費などをチームが負担するようになり、より競技に集中できるようになった。VC時代から所属する小田切亮磨監督(33)は「環境が変わりやっと報われた」と話す。

 チームは9、10日に山形県で開かれる天皇杯東北予選に出場する。参加12チーム中1位になれば、ファイナルラウンド(本戦)に出場できる。今井は「VC時代に東北予選で1勝したのが最高成績。ファイナル出場を目指して頑張りたい」と話した。

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