青森県、新型コロナ注意報を解除 7週ぶり感染減

 青森県は7日、直近1週間(8月28日~9月3日)に報告があった新型コロナウイルスの感染者数が前週比0.88倍の1649人、1定点医療機関当たり27.48人と発表した。前週(1878人、1定点当たり31.30人)より減少し、県が定めている注意報の基準(1定点当たり30人以上)を下回ったため、県の新型コロナ注意報は解除となった。感染者数の減少は7月中旬の週以来、7週ぶり。一方で、感染拡大が続いている地域もあるとして、県は引き続き対策に気を配るよう呼びかけている。

 保健所管内別の6地域のうち、5地域で感染者数が減少した。それぞれの1定点当たり感染者数は、青森市・東地方19.17人(前週比9.00人減)、弘前20.31人(同6.46人減)、八戸市.三戸地方27.77人(同3.38人減)、五所川原34.14人(同3.72人減)、むつ28.50人(同3.17人減)。

 上十三は前週より5.78人増加し、42.67人だった。1定点当たりの感染者数は、県内6地域のうち上十三が最も多い。

 入院者数は、直近1週間の1日平均が341人で、前週に比べ44人増えた。入院者数の動向はこれまでも、感染者数の増減から少し遅れて変化する傾向がある。県が設けた注意報の基準(1日平均入院者数400人以上)は下回った。

 感染状況に応じた注意を促す目的で、県は8月に県独自の基準による注意報・警報の導入を決めた。前週の公表分は感染者数が基準を超えていたため、県は8月31日に注意報を発表したが、1週間で解除となった。感染拡大のピークが過ぎたかどうかについては「判断が難しい」(県担当者)としている。夏休み明けの学校再開や秋の行楽シーズンを念頭に、感染予防策や感染した場合に人との接触を控えるなどの体調管理を引き続き呼びかけている。

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