南海電鉄が2200系2両を譲渡 銚子電鉄に、8年ぶり車両導入

南海電鉄が銚子電鉄に譲渡した車両と同形式の車両(南海電鉄提供)

 南海電気鉄道は、所有する「2200系」2両を、千葉県銚子市のローカル鉄道「銚子電鉄」(銚電)に譲渡した。利用者の減少などで経営難が続く銚電が、車両を導入するのは約8年ぶりとなる。

 銚電は他社から譲り受けた車両3編成を運行しているが、部品の調達が難しくなった1編成を入れ替えることになった。導入できる新車両には電圧設備や車体幅などの制限があったが、2200系は一部を改造すれば走行できるといい、銚電側から譲渡を打診した。

 南海電鉄によると、譲渡した車両は1969年に製造され、今年7月まで南海電鉄の高野線などで活躍した。銚電は車両の改造後、来年3月末までに運用を始める予定だという。

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