犬は『表情』で意思表示をするの?表情別で読み取れる5つの心理とは?

犬の「表情」別で読み取れる心理

表情筋が発達している犬は、その表情毎にあらわす感情がとても豊かですよね。

そこで今回は、犬の「表情」別で読み取れる心理について解説いたします。

1.とても落ち着いていて穏やか

犬が口元を緩めるようにして閉じている時は、とても落ち着いて穏やかな気持ちでいます。

口元だけではなく、耳にもとくに動きはなく、目はゆっくりと瞬きをしており、表情全体が緩やかな印象です。

体調にも問題はなく、精神状態も安定しており、不満はなく、満足しているのです。朝のお散歩と食事が終わった後、よく見られる表情なのではないでしょうか。

2.ひとつのことに集中していて真剣

犬が口元をキュッと引き締めるようにして閉じている時は、ひとつのことに集中していて真剣な気持ちでいます。

おすわりまたは伏せの体勢で、窓の外をジッと見つめていたり、キッチンに立つ飼い主の姿を見つめていたりする時によく見られる表情です。

耳は前に向けたり、後ろに向けたり、横に動かすこともありますし、とにかくキョロキョロとあちこちに動かし、よく音を聞いていることも分かります。

期待することがある時、警戒することがある時、興味を惹かれることがある時など、口元をキュッと引き締めるようにして閉じ、一点に集中しているのです。他のことは入ってこないほど集中力が高まっているのです。

3.不満があって拗ねている

犬がうつむきながら上目遣いで睨むようにして飼い主を見ている時、不満があって拗ねている気持ちでいます。

今にもガウッ!と怒りだしてしまいそうなほどの表情です。雨で「お散歩は無し」と言われた時によく見られる表情なのではないでしょうか。

決して怒っているわけではないんです。おねだりしてみたり、わがままを言ってみたりもしたのですが、それでもNOだと言われてしまった時、不満が爆発して拗ねているのです。

うつむいているのは、ガッカリしているからです。上目遣いなのは悲しみや寂しさがあるからです。睨みつけるような表情になってしまうのは、不機嫌だからです。

それでも飼い主には可愛い表情のひとつですよね。

4.怒っている、警告している

犬が前歯や犬歯を見せるようにしてマズルにシワを寄せている時は、イラ立つ気持ちでいます。

ただ歯を見せるようにしている時はイライラとした気持ちで、小さく低い唸り声をプラスする時は少し怒りの気持ちもあります。さらに、大きく低い唸り声をプラスしている時は激しく怒っている気持ちです。

歯を見せることやマズルにシワを寄せることに唸り声がプラスされることによって、犬のイラ立ち具合を想定することができます。

犬は急に飛びかかったり咬みついたり、襲いかかってくることは滅多にありません。表情によって、怒っている気持ちや警告する気持ちを表しています。

このような時は、無理に犬に近づいたり構ったりせず、放っておきましょう。見知らぬ犬なのであれば、すぐに立ち去るようにしましょう。

5.不安と緊張と恐怖が入り混じっている

犬がよだれを垂らしながら荒めのパンティングをしている時は、不安と緊張と恐怖が入り混じっている気持ちでいます。動物病院の待合室では、愛犬にも他犬にもよく見られる表情です。

このような状態があまりにも長く続いた時には、舌の色が青紫色のようになるなどし、チアノーゼを起こしていることも分かる表情です。

犬に不安や緊張や恐怖を与えている何かがあります。引き離してあげることで、犬が少しでも落ち着きを取り戻すことができるよう、配慮してあげるとよいと思います。

まとめ

犬の表情別で読み取れる心理を5つ解説しました。

  • とても落ち着いていて穏やか
  • ひとつのことに集中していて真剣
  • 不満があって拗ねている
  • 怒っている警告している
  • 不安と緊張と恐怖が入り混じっている

犬の気持ちは表情にもよく表れます。飼い主に気持ちを伝えるため、表情をコロコロと返ることがあります。時には感情的になることが犬にもあります。

あなたは愛犬の表情をいくつ知っているでしょうか。

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