重文神社「こけらぶき屋根」公開 鳥取・大山、吉野杉使用

参詣者に公開されたこけらぶき屋根のふき替え作業=8日午前、鳥取県大山町

 中国地方最高峰の大山中腹に立つ、国の重要文化財「大神山神社奥宮」(鳥取県大山町)で8日、ふき替え中のこけらぶき屋根の特別拝観が始まった。10日まで。

 築200年以上の奥宮は本殿や拝殿が一続きの「権現造り」として日本最大級。約1400平方メートルに及ぶ屋根には、樹齢200年前後の奈良県産吉野杉を厚さ約3ミリに剥いだ薄板を幾重にも重ねている。屋根ふき師によると長さ約30センチ、幅15センチ前後の板が約31万枚必要という。

 杉板を竹製のくぎで打ち付ける作業も披露され、参詣者らは伝統工法で社が生まれ変わる様子に見入っていた。

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