模倣品輸入止め1万5千件 過去3番目、たばこ用具増

財務省の看板=東京都千代田区

 財務省は8日、全国の税関で知的財産権を侵害する模倣品などの輸入を差し止めた荷物の件数が、2023年上半期は前年同期比23.7%増の1万5536件だったと発表した。3年ぶりに1万5千件を超え、過去3番目の水準となった。輸入規制を強化したことが一因だ。加熱式たばこのカートリッジなどの模倣品が急増した。

 品目別では、件数ベースで衣類が5041件と最も多く、全体の28.1%を占めた。バッグ類は4292件、携帯電話や付属品は2618件だった。点数ベースでは、たばこや喫煙用具が前年同期比758倍の7万8064点となった。健康を脅かすような医薬品なども増加傾向にあるという。

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