今夜から首位・阪神と対決 あきらめない広島カープ 3位・DeNAに3連勝ならず(9月7日)

現在、リーグ2位。そんな新井カープの今シーズン初勝利を飾ったのが、遠藤淳志でした。7日は、その遠藤が先発です。

首位・阪神との直接対決を前に、3連勝で勢いをつけたい広島カープ。7日は、遠藤淳志 が、8月13日以来となる先発マウンドに上がりました。久しぶりの1軍、1回は危なげなく3者凡退の立ち上がりを見せます。

そして、2回でした。1アウト・3塁のピンチを背負います。打球はレフトへ。堂林翔太 の懸命な返球で際どいタイミングになりますが、判定はセーフ。このDeNA戦、3試合連続で先制を許す展開となります。

ただ、それでも取られたら取り返せるのが、今の新井カープです。3回の攻撃、先頭バッター・末包昇大 の初球。「積極的にいきました」とストレートを弾き返した打球はスタンドへ一直線。“脱力打法” で放った今月、最初のホームランで同点に追いつきます。

追いついてもらった遠藤は、「最少失点だったので切り替えられた」と、失点した2回以降、粘りのピッチング。4回にはノーアウトでランナー2塁のピンチ。しかも相手は、セリーグ最多打点の4番・牧。空振り三振に仕留めます。

セリーグ首位打者の5番・宮崎は詰まらせて内野フライ。2アウトまでこぎつけると、一発のある6番ソトを内野ゴロに打ち取り、DeNAの中軸に仕事をさせません。

すると、そのウラ、火曜にサヨナラ打の堂林。チェンジアップを運び、出塁すると、盗塁を仕掛けます。堂林の今シーズン、初盗塁でチャンスを広げて、前日に代打2点タイムリーのベテラン・會澤翼 。しかし、ここはセンターフライ。得点につなげられません。

なんとか逆転を待ちたい遠藤は、2回以降、スコアボードに0を並べながら迎えた6回、球数が今シーズン最多の95球に迫ります。打席には2番・桑原。内角寄りに入ったボールをレフトスタンドへ運ばれ、痛恨の勝ち越し弾。その後、遠藤は115球で7回を投げ抜きますが、4月6日以来の2勝目はお預けとなりました。

なんとしても追いつきたい打線は、セ・リーグトップ12勝を誇るDeNA・東をなかなか攻略できず、迎えた9回。

2アウトとなり、それでも前日までは2夜連続の逆転サヨナラ勝ち。球場に詰めかけたファンも選手も誰もあきらめません。ここで堂林がインコースの球をレフト前に運びます。これで堂林は9月の月間打率が4割超え。

一打同点の場面が整い、打席には代打の切り札・松山竜平でしたが、三振。最後まで、DeNA・東を打ち崩せませんでした。

3連勝はなりませんでしたが、3位のDeNAを相手に2勝1敗と勝ち越して、8日から首位・阪神との直接対決です。

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