世界初「3Dホログラム」を新紙幣に導入 数字は大きくインクを盛って凸凹出す 誰にでもわかりやすいデザインに

肖像やデザインを刷新して来年7月をめどに流通する予定の新しいお札が、8日改めて、名古屋で報道陣に公開されました。

(記者)
「こちらが来年の夏から使われる予定の新しいお札です。今のものと比べるとかなり雰囲気が変わりましたね」

日本銀行名古屋支店で8日、報道陣に公開された新しいデザインのお札。来年7月前半に発行、流通する予定です。

お札の「顔」肖像は、1万円札が現在の福沢諭吉から実業家の渋沢栄一に。5000円札が、樋口一葉から、女性教育に尽力した津田梅子に。そして1000円札が野口英世から、同じ医学者の北里柴三郎にそれぞれ変わります。

そして、偽造防止技術も新しくなりました。

「3Dホログラム」を世界で初めてお札に採用

(記者)
「新しい紙幣はすかしが細かくなったうえに、世界で初めて3Dホログラムが使われています」

「すかし」は、現在流通しているお札までは無かった、肖像の背景にも細かい模様が入っています。また、傾けると肖像が立体的に浮かび上がり、動いているように見える「3Dホログラム」が、世界で初めてお札で採用されました。

ほかにも、数字のサイズをこれまでより大きくしたり、インクを高く盛って、指で触ると凹凸でお札の種類を判別できるマークも大きくしたりと、どんな人にもわかりやすいデザインを目指しました。

新しいお札のデザインに街の人は…

(街の人)
「結構変わるなという感じ。色合いとかも」
「藤の花とか浮世絵がかわいい」
「文字が大きくなったり、すかしがしっかり入ったのがい良い」

この新しいお札は来年3月末までに1万円札と5000円札、1000円札であわせて45億3000万枚が印刷される予定です。

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