しょうゆ差しをなめるような行為…くら寿司迷惑動画で21歳の男に懲役3年求刑 「ただただ人気者になりたい気持ちでやった」

ことし2月、名古屋・栄のくら寿司で醤油差しをなめるようなしぐさを動画で撮影し、SNSに投稿した男の裁判で、検察側は男に懲役3年を求刑しました。

起訴状などによりますと、兵庫県尼崎市の塗装業 吉野凌雅(よしの・りょうが)被告21歳はことし2月、名古屋市中区のくら寿司で、テーブルの上の醤油差しを自分の口に近づけ、あたかも直接口をつけて醤油を飲んだかのような動画を撮影してSNSに投稿し、店の運営会社にクレーム対応などを余儀なくさせた、威力業務妨害などの罪に問われています。

(吉野凌雅被告・名古屋地裁前 午後2時過ぎ)
「本当にたくさんの方々を傷つけてしまったので、本当に反省しています。本当に申し訳ございませんでした」

8日の裁判前には、改めてカメラの前で深く頭を下げました。

(吉野凌雅被告・名古屋地裁前 午後2時過ぎ)
「言い訳せずに本当にしっかり反省し、二度とこういうことをしたくないという気持ちを発言したい。(求刑については)自分のしてしまったことなので、しっかり受け止めようと思っています」

「どうしてこんなことを」被告人質問で問われ…

裁判では被告人質問が行われ、弁護側から「どうしてこんなことをしたのか」と問われると吉野被告は「承認欲求のためにやりました。ただただ人気者になりたい気持ちでやった」と答えました。

検察側は「はなはだ軽率で悪質な犯行」だと指摘し、懲役3年を求刑。一方、弁護側は「本当に反省していて再犯の恐れはない」として執行猶予付きの判決を求めました。

(吉野凌雅被告 裁判後 午後4時半ごろ)
「自分のしてしまったことの大きさを実感した。素直に受け止めたい」

判決は10月13日に言い渡される予定です。

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