猫の表情生き生きと、色鉛筆アート楽しんで トリックアートも 神戸ファッション美術館で特別展

作家ごとに違った筆致や細かな色使いが楽しめる作品展=神戸市東灘区向洋町中2、神戸ファッション美術館

 色鉛筆による鮮やかな色使いと細やかな筆致の写実画が集まった特別展「超・色鉛筆アート展」(神戸新聞社など主催)が9日、神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2)で始まる。8日、内覧会が開かれ、10~80代の作家12人の原画120点が並んだ。

 身近な画材として親しまれる色鉛筆による表現の可能性に触れてもらおうと、同館が企画。ユニット「イロドリアル」と「トーキョー・イロエンピツ・スタイル」に所属する作家が出展した。

 音海はるさんは、ひょうきんで愛らしい猫の表情を写実的に描いた。瞳の虹彩には色を塗り重ねたり白を加えたりして潤いを感じさせ、鉄筆で鋭く削られたひげからは固さが伝わる。

 交流サイト(SNS)で話題のみやかわさんは、立体的に描くトリックアートが特徴。カップからコーヒーがこぼれる様子など、スマホのカメラで撮影すると浮き出るように見える不思議な錯覚も楽しめる。

 11月5日まで。午前10時~午後6時。月曜休館(9月18日と10月9日は開館し翌日休館)。一般千円など。同館TEL078.858.0050 (津田和納)

© 株式会社神戸新聞社