お風呂の追い炊き、お湯が入っていない状態だとどうなる?絶対にダメなNG行為とは

お風呂の「追い焚き」機能とは?自動と違うの?

皆さんはお風呂の浴槽にお湯を張った後、「追い焚き」機能を活用することはありますか。最新設備では、さまざまな機能が給湯器に搭載されていますが、追い焚き機能は一般的な給湯器の多くに搭載されています。

給湯器の機能においては、「自動」機能と追い焚き機能の違いがよくわからないという人も多いです。一般的に「自動」は、張ったお湯の温度が下がると温度を保つため、自動的に追い焚きしてくれる機能です。お湯がない状態からお湯を張る時も自動機能を使いますよね。

対して、追い焚き機能は、すでに張っているお湯の温度を再び温める機能です。張ったお湯が完全に冷めてしまった状態の場合に活用できる便利な機能です。翌日も同じお湯で入浴するという場合は、追い焚き機能を活用した方が電気・ガス・水道代を節約できるでしょう。

お風呂の追い焚き機能でやってはいけないNG行為

お風呂の追い焚き機能を使う際、誤った使い方をしているとトラブルの元になる恐れがあります。ここでは、お風呂の追い焚き機能でやってはいけないNG行為を紹介します。

1.何日も同じお湯で追い焚きする

光熱費を節約するために何日も同じお湯を使い回し、その度に追い焚きしているという方も多いでしょう。しかし、数日間同じお湯を使い回していると、追い焚き機能でお湯を温め直すことはできても衛生的に良くありません。

風呂水の洗浄剤を使用しているという人もいると思いますが、やはり長期間お湯を溜め続けていると、雑菌の繁殖を抑えきれないため、体が不衛生になってしまうだけでなく、浴槽や配管を劣化させてしまう原因にもなります。

2.配管の掃除を怠ったまま追い焚きする

皆さんは配管掃除をどのくらいの期間で行なっていますか。一般的に1つ穴タイプは2〜3ヶ月に1度、2つ穴タイプは1ヶ月に1度が配管掃除の目安と言われています。

配管の掃除を怠ったまま追い焚きしていると、配管内で繁殖した雑菌や感染症の原因となるウイルスを風呂水に送り込んでしまう原因になります。肌荒れやレジオネラ症などを引き起こす危険性があるので、必ず定期的に配管掃除を行いましょう。

3.追い焚きに対応していない入浴剤を使う

追い焚きを行うというご家庭では、追い焚きに対応していない入浴剤を選ばないよう注意しましょう。追い焚きに対応していない入浴剤を入れた状態で追い焚きしてしまうと、給湯器の配管を劣化させてしまったり、故障の原因になります。

入浴剤を購入する際は、必ず追い焚き機能に対応しているかどうか調べてください。もしも追い焚きに対応していない入浴剤を使う場合は、追い焚きしないよう注意しましょう。

4.浴槽にお湯がない状態で追い焚きする

浴槽にお湯を張っていない状態で追い焚きしてしまうと、給湯器の配管を故障させてしまう原因となる恐れがあります。場合によっては、発火や焦げ付き、煙の発生などの危険な状況に陥る可能性もあります。

最近はお湯が張っていない状態で追い焚きボタンを押すと、お湯が入っていないことを知らせる機能が搭載されている給湯器も増えています。

しかし、少し前に製造された旧式給湯器の場合は、そのまま追い焚きしてしまい、故障原因になりかねません。きちんとお湯が張られている状態で追い焚き機能を活用しましょう。

定期的に掃除を!お風呂の追い焚き配管の清掃方法を解説

浴槽の配管は、先にお話しした通り、1つ穴タイプは2〜3ヶ月に1度、2つ穴タイプは1ヶ月に1度を目安に掃除することが推奨されています。掃除を怠ると肌荒れや感染症の原因になるので注意しましょう。

お風呂の追い焚き配管を掃除する場合は、「風呂釜洗剤」と呼ばれる専用の洗剤を使うことをオススメします。

1つ穴タイプの場合は、お湯を張った状態で洗剤をお湯の中に投入し、追い焚きすることで配管内を掃除します。2つ穴タイプの場合は、洗剤を配管の穴に直接投入することで掃除することが可能です。

あまり手間のかからない掃除方法なので、必ず推奨されている頻度で定期的に掃除を行ってください。

追い焚き回数を減らすためにできる保温対策は?

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追い焚き機能は自動機能に比べると光熱費がかかりにくい傾向にありますが、やはりガス代や電気代、そして水道料金が気になりますよね。追い焚き回数を減らすためには、以下のような保温対策が効果的です。

  • 入浴時間に合わせてお湯を張る
  • お湯を張ってから蓋をする
  • 保温シートを活用して熱を逃さないようにする
  • 家族と入浴時間の間隔を空けない

このように工夫して張ったお湯が冷めないようにすることで、少しでも節約につながるでしょう。追い焚き機能をよく使うという方は、ぜひ実践してみてください。

お風呂の追い焚き機能を上手に活用して快適なバスタイムを

いかがでしたか。お風呂の追い焚き機能は正しく使わなければ、風呂水が不衛生になってしまったりトラブルの原因になったりします。今回紹介したNG行為は絶対にやらないよう注意して上手に活用しましょう。

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