【MLB】DV容疑のドジャース左腕ウリアス 逮捕までの経緯が明らかに

写真:DV容疑で逮捕されたフリオ・ウリアス

DV容疑で逮捕されたドジャースのフリオ・ウリアスについて、逮捕までの経緯が明らかになったようだ。9月8日(日本時間9日)、スポーツ専門メディア『ESPN』が報じた。

ウリアスが逮捕された9月3日はロサンゼルスのBMOスタジアムでインテル・マイアミとロサンゼルスFCのサッカーの試合が行われており、インテル・マイアミには今季リオネル・メッシが加入したことから多数のセレブが招待されていたようだ。ウリアスが実際にこの試合を観戦したかどうかは不明だが、招待客リストに名前が載っていたと複数のメディアで報じられている。

試合終了後、スタジアムの外でパトロールしていた警察官は、男性と女性の間で暴行が行われているとの通報を受けた。急行した警察官は当事者と個々に話し、暴行があったことを確認。その結果、配偶者または同居人に対する傷害の疑いでウリアスが逮捕されたということだ。

また、その暴行の様子を市民が携帯電話で撮影しており、その動画は警察が証拠として保有しているという。逮捕の翌朝、ウリアスは保釈金5万ドルを払い保釈。9月27日に公判が予定されている。

この事件が報道された9月4日、ドジャースはウリアスを遠征に同行させないことを発表。さらに6日には、MLBと選手会が合意の上で休職扱いとなった。調査期間中は休職が無期限で延長される見込みのため、今季中の復帰は極めて難しいと考えていいだろう。

ウリアスの逮捕はこれが初めてではない。2019年にもロサンゼルスのショッピングモール駐車場でのDV容疑で逮捕されており、後に不起訴になったもののDV規定違反としてMLBから20試合の出場停止処分が課された。

今オフFAとなる予定だったが、仮に今回不起訴となった場合でもMLBからは重い出場停止処分が下る可能性もある。DV規定が定められた2015年以降、同規定により2度の処分を受けた選手はいない。今回は市民の撮影という形で証拠が存在していることから、もし容疑内容が事実であればウリアスのMLBでのキャリアは危機的状況を迎えることになるかもしれない。

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