セルヒオ・ラモスのセビージャ復帰が決定。ファンへの“謝罪動画”も公開

写真:セビージャ復帰が決まったセルヒオ・ラモス ©Getty Images

セビージャは9月4日、パリ・サンジェルマンを退団してフリーエージェントとなっていた元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの加入をクラブ公式サイト等で発表した。契約期間は1年間。セルヒオ・ラモスはセビージャの下部組織出身で、17歳の時にトップチームデビューを飾った選手であり、2005年夏に19歳でレアル・マドリードに引き抜かれて以来、18年ぶりの古巣帰還となる。

セルヒオ・ラモスのセビージャ復帰を巡っては、彼自身とクラブおよびサポーターの関係性ゆえに実現は難しいとされていた。2005年夏にレアル・マドリードに移籍した際はクラブとの関係がこじれたうえでの退団であり、またレアル・マドリード時代はセビージャと対戦した際に同クラブのサポーターを挑発するような言動を見せ、セビージャの本拠地ラモン・サンチェス・ピスフアンのピッチに立つたびに大ブーイングを浴びていた。

そのような背景がある中での復帰が実現したことを受け、セルヒオ・ラモスはセビージャの公式X(旧Twitter)にユニフォーム姿で登場し、セビージャのサポーターに対する謝罪の言葉を述べている。

「今日は僕にとって非常に特別で、エキサイティングな日となった。ついに“我が家”に戻ってくることができた。再びセビージャのユニフォームを身にまとい、エンブレムをこの胸につけることを願い続けてきたんだ」

古巣帰還の喜びをそう語ったセルヒオ・ラモスは、さらにこう続けた。

「クラブを離れてから18年間、僕は間違いを犯した。この場を借りて、自分の言葉で謝罪したい。過去に僕が行った行為や発した言葉に不快感を覚えたすべてのセビジスタ(セビージャサポーター)に許しを請いたい」

そして、セビージャの一員として過ごすシーズンに向けての抱負を次のように語った。

「今はみんなと同じ船に乗り、同じ家族の一員だと感じている。僕はみんなと同じ方向に向かって漕ぎ出すために戻って来た。セビージャのエンブレムを身に着け、サンチェス・ピスフアンでみんなと再会することを楽しみにしている。これは僕自身への恩義であり、小さい頃に僕をセビジスタにしてくれた祖父、そして父への恩義でもある。チームの目標達成に向けて、自分のベストを尽くしたい」

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