4年連続「完走」第1号 金沢マラソンオンライン大会で津幡・高畠さん 「本番へ体づくり」

完走を目指して走る参加者=金沢市内

 第9回金沢マラソンのオンライン大会は8日始まり、距離別の4部門にエントリーした計2681人がスタートを切った。フル部門では、津幡町の会社員高畠勇人さん(50)が未明から早朝にかけて42.195キロを走りきり、4年連続の完走第1号となった。大会は10月9日まで行われる。

 高畠さんは午前0時、自宅と野々市駅を往復する42.195キロのコースへ出発。例年以上の暑さに苦戦し、途中で脱水症状のような状態となったが、休憩を挟みながら走った。

 タイムは昨年より40分以上遅い5時間10分だったものの、今年も無事に一番乗りを果たした高畠さん。10月の本大会にも4年ぶりに出走する予定で、「金沢のまちを気持ち良く走れるよう、本番まで体づくりを頑張りたい」と意気込んだ。

  ●ランニング仲間と

 金沢市内では初日、ランニング仲間同士で競いながら走る光景も見られた。午前6時ごろ、大桑町の犀川緑地大桑ぐるぐる広場には県内のマラソン愛好者でつくる「チーム金港堂」の10人が集結。準備運動の後、1周400メートルのコースを軽めのペースで駆けた。

 3月の東京マラソンでペースランナーを務めた宮谷隆之代表(61)は春先にけがをして4カ月走れず、脚力強化のため200キロの部にエントリーした。本大会では3時間45分のペースランナーを務める予定で「多くの人を目標に導きたい」と話した。

 同市片町1丁目でバーを経営する荒井次郎さん(52)はスタミナ強化をオンライン大会の目標に掲げ、本大会では「自己ベスト3時間25分台の更新を目指す」と語った。

 オンライン大会では、参加者がスマホアプリを活用して時間帯やコースを自由に決めて走り、期限までに指定距離を超えれば完走となる。大会組織委員会によると、8日は午後5時半までにフルの高畠さんのほか、ファミリーラン(10キロ)で3組6人が完走した。

 金沢マラソンは北國新聞社などで構成する大会組織委が主催する。

金沢マラソン2023

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