朝乃山、関脇と2連戦 初日若元春、2日目琴ノ若 大相撲秋場所

朝乃山

 日本相撲協会は8日、大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、西前頭2枚目の朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)の初日の相手が西関脇若元春(荒汐部屋)に決まった。2日目は東関脇琴ノ若(佐渡ケ嶽部屋)と組まれ、初日から大関を狙う関脇との2連戦に挑む。

 朝乃山は序盤から役力士との連戦が続くとみられ、地力が問われる序盤戦となりそうだ。

 朝乃山と若元春は四つ相撲を得意とする日本人力士として、抜群の人気を誇る。29歳の同い年で、先場所千秋楽で初めて幕内の土俵で対戦し、朝乃山が力強く寄り切って、勝ち越しを決めた。けんか四つの相手で差し手争いがポイントとなりそうだ。

 2日目に戦う琴ノ若とは初顔合わせとなる。朝乃山が不在の間に番付を駆け上がった25歳は先場所、小結で11勝を挙げて大関とりの起点を作っており、大勝ちすれば一気に昇進する可能性もある。恵まれた体格を生かした四つ相撲が持ち味で、難敵となる。

 朝乃山は先場所で左腕を負傷し、巡業中は右足親指を痛めた影響で調整が遅れていたが、今週からは相撲を取る稽古を再開し、7日は千代翔馬らと番数を重ねた。三役昇進を目指す秋場所へ士気を高める。

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