大の里「上に行ける相撲を」 秋場所新十両、締め込みは青

化粧まわしを贈呈され、写真撮影に応じる新十両大の里=さいたま市

  ●化粧まわし二つ贈られ

 大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に新十両で挑む大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は8日、金沢市に支店があるアイ工務店(大阪市)と母校の日本体育大学から化粧まわしを贈られた。本場所で着用する締め込みは「青色」であることも明かされ、大の里は「秋場所は石川の人も注目して見てくれると思うので、情けない相撲を取らないよう気合を入れる。上に行ける相撲を取る」と決意を示した。

 さいたま市内で行われた贈呈式では、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)がパートナーシップ契約を結ぶ縁もあり、アイ工務店が化粧まわしや明け荷を贈った。坂井達也副社長は「幕内昇進の足掛かりとなる場所にしてほしい」と激励した。

 化粧まわしは紺色が基調で、金色の刺しゅうで「和」「気」の中国文字があしらわれ、師匠は「和の精神と気をしっかり持つことが上に行くために必要」と意味を説明した。

 青色の羽織と着物姿で登場した大の里は、大相撲金沢場所(北國新聞社主催)を振り返り「地元の声援を初めて生で聞いた。応援されているんだって、すごい感じた」と語り、秋場所はまず勝ち越しを目指すと宣言した。親方は「まだ十両。上には幕内も三役も大関、横綱もある。これが番付のまず一歩。真っすぐ育ってほしい」とまな弟子に優しいまなざしを向けた。

 日体大世田谷キャンパスでも贈呈式が行われ、日体大OBで同時に新十両となった大の里、1年先輩で同部屋の兄弟子である高橋、2年先輩の朝紅龍(高砂部屋)の3人に校章が入った化粧まわしが贈呈された。松浪健四郎理事長、石井隆憲学長らが祝福した。

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