ラグビー日本W杯で輝け ジャージーあんどん展示

ラグビーW杯日本代表のジャージーを模したあんどん=小矢部市津沢あんどんふれあい会館

  ●小矢部・津沢

 ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会で着用する日本代表のジャージーを模した「あんどん」の展示が5日、小矢部市津沢あんどんふれあい会館で始まった。津沢夜高(よたか)あんどん祭(まつり)に使うあんどんで、曲面に和紙を貼る技術が選手の体にフィットしたジャージー製作に活用されていることから、日本代表を応援し、祭りもアピールする。

 日本代表ジャージーは2003~19年まで、小矢部市に生産拠点を置くゴールドウイン(東京)の沼田喜四司(きよし)氏が開発に携わった。沼田氏は同市津沢地区出身で、小学3年ごろからあんどんを作った経験を持つ。

 この経緯を知ったゴールドウインの社員が7月上旬に会館を訪れ、津沢夜高行燈(あんどん)保存会副会長の辻道夫館長らと懇談。同社がジャージーの形をしたあんどんの製作、展示を打診した。

 縦約80センチ、横約90センチのあんどんは、白地に赤のラインが入り、武士道精神を示す「かぶと」をモチーフとしたデザインを忠実に再現。辻館長と武者絵絵付師の名畑克治さんが竹の骨組みに和紙を貼り、蝋(ろう)引きを施して彩色した。展示は18日まで(月曜休館)。

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