長崎日大”コンビ”予選通過 女子プロゴルフ 櫻井、古賀キャディー コニカミノルタ杯第2日

14番でこの日初めてバーディーを奪い、笑顔の櫻井(左)と古賀キャディー=長崎市、パサージュ琴海アイランドGC

 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第2日(8日・パサージュ琴海アイランドGC=6755ヤード、パー72)、最終ホールの9番パー5を残して予選カットライン上にいた櫻井は、2オン狙いの池越えショットをバーディーにつなげた。地元長崎のギャラリーが固唾(かたず)をのむ状況も「緊張しなかった」ときっぱり。持ち前の強心臓ぶりで決勝ラウンド進出をつかんだ。
 早朝のインスタート。10、11番でいきなり連続ボギーをたたいた際はさすがに「心が折れかけた」と振り返る。しかし、グリーン上で苦戦しても「自分が思ったようには打てている。まっすぐ転がってくれなかった。そこはしょうがない」と頭を切り替え、終わってみれば初日からスコアを一つ縮めた。
 心が折れなかった裏には頼もしい相棒の存在がある。キャディーを務める古賀雄二さんは同じ長崎日大高ゴルフ部の出身。今季11戦目のタッグで、ツアー3勝のうち2勝は古賀さんがバッグをかついできた。19歳の櫻井に対して古賀さんは41歳。年の差22歳の先輩後輩コンビで地元開催の晴れ舞台に臨んでいる。
 この日、序盤にスコアを落としても「しゅんとなっていたから、あえてそっとしておいた」という古賀さん。14、15番の連続バーディーでは笑顔でグータッチをかわすなど、きめ細かいエスコートで若い櫻井を支えた。
 古賀さんは「先週優勝した勢いと、疲れの両方があると思う。最後まで気持ちよくプレーしてもらいたい」と最終日まで全力サポートを約束。櫻井も「もう、あとはバーディーをたくさん取ります」と吹っ切れた様子だった。


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