2度目のトミー・ジョン手術を受けたビューラー 今季は復帰せず

2度目のトミー・ジョン手術からの復帰を目指しているウォーカー・ビューラー(ドジャース)は、今月に入ってマイナーでのリハビリ登板を開始し、今季中のメジャー復帰が期待されていた。しかし、日本時間9月9日、ドジャースはビューラーが今季メジャー復帰しないことを発表。来季の開幕を万全の状態で迎えることにシフトしたようだ。MLB公式サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者によると、故障が再発したわけではないが、2度目のリハビリ登板に向けての調整が上手くいかなかったという。

ビューラーは球団を通してコメントを発表。「昨年からの僕の目標は、今季中にメジャーのマウンドに戻ることだった。医者や球団のフロントオフィス、トレーニングスタッフ、家族と何度も話し合った結果、来季まで待つことが正しい行動であるという結論に至った。2023年のポストシーズンでチームのタイトル獲得に貢献できないのは残念だが、2024年シーズンに完全な状態で復帰し、ロサンゼルスに再びワールドシリーズ優勝をもたらすことを楽しみにしている」と述べた。

ビューラーは日本時間9月4日にマイナーAAA級の試合で先発。24球を投げて2イニングをパーフェクトに抑えた。その後、中4日で日本時間9月9日の試合に先発する予定だったが、トミー・ジョン手術明けということもあり、登板間の回復が思うように進まなかった。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「来年以降のキャリアに影響を与える可能性もあり、無理をしないほうがいいと判断したのだろう」と語ったように、今後のキャリアのことを考え、今季は無理をしないという判断が下された。

とはいえ、ビューラーが今季復帰しないことは、ドジャースのポストシーズンのプランに大きな影響を与えることになる。フリオ・ウリアスがDV問題でチームを離脱しており、実績のある先発投手はクレイトン・カーショウとランス・リンの2人だけ。新人ボビー・ミラーにも頼らざるを得ない状況となっている。2年連続の地区優勝と11年連続のポストシーズンは確実だが、先発投手のプランに関しては練り直しを迫られそうだ。

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