親子で“老い”と向き合うパネル展

老後や介護に関する意識調査の結果で、『老後や介護について親としっかり話したことはない』と答えた人は、75%に上ることが分かりました。世田谷区では、敬老の日を前に「老い」をテーマにしたパネル展が始まり、親子でのコミュニケーションを図るきっかけとなっているようです。

東急田園都市線・二子玉川駅近くの商業施設で開催されているのが、「いま、親のいまを知ろう。」と題したパネル展です。60歳以上の親世代と、その子どもの世代にあたる20代から60代の合わせて2000人を対象にした、親の老後や介護に関するアンケート結果を、動画やパネルで展示しています。

他にも調査結果では、20代から60代では、約85%が「親の老いを感じたことがある」という結果となりました。その一方で、親世代の97.8%は「子どもの負担になりたくない」と答えているほか、約半数が「子どもの前で元気なふり」をしたことがあると回答しています。

今回の調査結果では、親も子も互いを気遣うあまり、親の老いに向き合うことが難しくなっていると結論づけていて、展示会の担当者は、親子で積極的に話し合うきっかけになってほしいと話します。

ダスキン ヘルスレント事業部 草野事業部長:「介護について、今すぐではないですが、それ以前にこういったものに少しでも触れていただくきっかけとして、まずは『親のいまを知ろう』というテーマにした」

会場を訪れた人の中には、離れて暮らす親への思いを新たにしたという人も…。

70代両親を持つ40代女性:「パネル見ただけで泣きそうになりました。離れて住んでいるので、とても気にしてはいるのですが、なかなか会いに行かれなくて。電話したり会いに行ったりしながら、現実と向き合っていかれたら」

このパネル展は、9月10日まで開催されます。

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