ナシを守る「防蛾灯」 約2000基から黄色の光 幻想的な風景が地元の風物詩に

広島県世羅町の農園で、害虫からナシを守る灯り「防蛾灯(ぼうがとう)」が幻想的な風景を作っています。

ナシの収穫期を迎えている世羅町の世羅幸水農園(せらこうすいのうえん)です。

実が熟すこの時期は、夜間に活動するガが甘い香りに誘われて集まります。こちらの農園ではナシの果汁を吸われないようにガが嫌う黄色の光を放つ防蛾灯およそ2000基を夜間照らし続けナシをガから守っています。淡い光に照らされて浮かび上がるナシ畑は幻想的でこの時期、世羅の風物詩となっています。

農園によると、「ことしは雨が少なく気温が高かったため糖度は高くなったが例年と比べ2、3割少ない収穫量になりそうだ」ということです。防蛾灯はナシの収穫が終わる今月下旬まで毎日夜間に点灯されます。

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