税額低下で「ビール回帰が進む」 アサヒビール社長、品ぞろえ強化

インタビューに応じるアサヒビールの松山一雄社長

 アサヒビールの松山一雄社長(63)が9日までに共同通信のインタビューに応じ、今年10月に税額が下がり小売価格の低下が見込まれるビールの品ぞろえを強化し、販売増を目指す方針を明らかにした。割安な発泡酒や第三のビールから「回帰が進む」と見込み、集中して投資する。

 アサヒは主力の「スーパードライ」シリーズからアルコール度数が3.5%の「ドライクリスタル」を10月に発売する。狙いについて松山氏は、若者の酒類離れに触れつつ「ハードルを低くしてビールを知ってもらう」と説明した。間口を広げた上で、本格的な味わいのさまざまなビールをさらに増やすという。

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