AIで乳幼児のうつぶせ予防 理研発ベンチャー企業が開発

乳幼児うつぶせ事故予防AIの画像分析のイメージ(リケナリシス提供)

 理化学研究所発のベンチャー企業、リケナリシス(東京)は、人工知能(AI)を使い、保育園などで就寝中の乳幼児がうつぶせになって窒息する事故を予防する装置を開発した。部屋の天井に設置したカメラを通じて乳幼児の姿勢を見守り、うつぶせになるとタブレットのアラームを鳴らして保育士に伝える。8月に販売を開始、保育士の負担軽減にもなると期待している。

 同志社大赤ちゃん学研究センターの協力を得て、乳幼児のさまざまな寝相のパターンをAIに学習させた。乳幼児の髪が長かったり、ブランケットを掛けていたりしても、高い精度でうつぶせを検知する。

 一つのカメラで最大12人を見守ることができる。

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