ケイン、バイエルンでのプレーを語る  「スパーズでのプレッシャーとは明らかに違う」

[写真:Getty Images]

イングランド代表FWハリー・ケインが今夏のバイエルン移籍について語った。イギリス『イブニング・スタンダード』が伝えている。

トッテナムではユース時代から過ごし、ファーストチームに定着後は中心選手として活躍を続けてきたケイン。個人としてはプレミアリーグ得点王を3度獲得するなど栄光を手にしてきたが、クラブタイトルは一度も掴めず、ドイツ王者のバイエルンへと活躍の場を移した。

新天地で臨む今シーズンもブンデスリーガ開幕節から3試合連続で先発が続き、3ゴール1アシストを記録。ドイツでもその能力を遺憾なく発揮している。

インターナショナルマッチウィークに突入し、バイエルンに移籍してから初めてひと息ついたケインは改めて今夏の移籍の理由を明かした。

「勝つかどうかは別として、(バイエルンへの移籍を)決断したのはそういう状況に身を置くためだった。バイエルンは過去11年、12年、あるいはそれ以上、(ブンデスリーガのタイトルを)獲得しているから、優勝を期待することはある」

「でも、移籍して間もないから、これらのトロフィーを獲得しなければならないというプレッシャーがまだある。(トッテナムは)ここ数年カップ戦でも優勝していなかったし、チャンピオンズリーグでも優勝していない。だから得るものは間違いなくたくさんあるし、受けるプレッシャーも大きい」

ケインはバイエルンに来てから常勝軍団の雰囲気を味わっているようで、トッテナムと比較しながらその重みも説明した。

「スパーズで感じていたプレッシャーとは明らかに違う。スパーズでももちろんタイトルを取りたかったけど、2、3試合勝てなかったとしても、それは災難ではなかった」

「バイエルンでの感覚は、全ての試合で勝たなければならないというものだ。最初の2試合は4-0と3-1で勝ったけど、自分たちのプレーに満足していないという話もあった。それは世界有数のビッグクラブにいることの一部なんだ」

また、重圧の中で戦わなければならないバイエルンでプレーすることが、イングランド代表での活動にもプラスになると主張している。

「もちろん、今の僕のキャリアに欠けているものがタイトルだという事実は隠せない。イングランド代表に優勝経験のある選手がいれば自分もその一員になりたいと思うし、そのような経験をしたいと思うものだ」

「タイトル獲得やカップ戦優勝の経験、そしてできることならチャンピオンズリーグ優勝の経験を得たい。それはある状況下でのプレッシャーへの対処に役立つだろう。イングランドで何かを勝ち取ろうとするなら、それに対処しなければならない」

「(代表の)キャプテンである僕は、できるだけそういう状況に身を置きたい」

© 株式会社シーソーゲーム