新海誠監督「閉館寂しい」 出身地の映画館に思い寄せ

映画館「佐久アムシネマ」で舞台あいさつする新海誠監督=9日午後、長野県佐久市

 アニメーション映画「すずめの戸締まり」などを手がけた新海誠監督(50)が9日、出身地の長野県にある映画館「佐久アムシネマ」(同県佐久市)での同映画の上映後、舞台あいさつした。映画館は設備の老朽化で14日に閉館予定。「この映画館で初めて舞台あいさつをしたのは2011年。今日で最後とは寂しい」と惜しんだ。

 新海監督は同県小海町出身。「高校時代、教室の窓から見える景色をずっと眺めていた」と振り返り、自身が手がけた作品の登場人物について「ここではない場所に憧れる感情は、当時の自分が抱いていた気持ちだ」と重ね合わせた。全国各地から約180人が訪れ、エピソードに聞き入った。

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