激辛の唐辛子「ハバネロ」京都・京丹波の畑で収穫中「小さい実に辛さ凝縮」

真っ赤に色づいた「ハバネロ・レッドサビナ」(京都府京丹波町高岡)

 世界で最も辛い唐辛子の一つとして知られる激辛唐辛子「ハバネロ・レッドサビナ」の収穫が、京都府京丹波町の畑で進められている。生産者の東良一さん(75)=同町高岡=方では、朝早くから畑に実ったつややかな赤色の実を丁寧に摘み取っている。

 収穫作業は例年8月中旬から下旬ごろに始まるが、今年は猛暑の影響で色づきが早く、7月下旬にスタートした。雨が少なかったこともあり、木の背丈は例年の半分ほどで、実もやや小ぶり。見た目はかわいらしいが、農業生産法人「京都ハバネロの里」=同町院内=の高田潤社長(28)は「小さい実に辛さが一層凝縮されている」と評する。

 収穫後は同法人で袋詰めし、スーパーや飲食店など全国へ出荷される。高田社長は「しょうゆやオイルに漬け込めば、刺し身や肉料理にも合う。いろいろな楽しみ方でたくさんの人に味わってほしい」と話している。

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