花火大会、3市合同で開催へ 盛大に深谷市、本庄市、伊勢崎市で企画した理由 来年9月上旬に予定、会場は

今後の連携事業を確認し合う3市長=群馬県伊勢崎市役所

 埼玉県本庄市と深谷市、群馬県伊勢崎市は、3市連携事業で2024年9月上旬に花火大会を実施すると発表した。伊勢崎市役所で3市合同の記者会見を開き、説明した。打ち上げ場所は伊勢崎市境島村の利根川河川敷になる。

 かつての3市は絹産業が盛ん。現在も国道17号の上武道路や国道462号の坂東大橋などの交通網や上越新幹線本庄早稲田駅の利用、地域医療機関の連携や市民も買い物で行き来している。3市では災害時などの相互応援協定も結んでいる。

 つながりのある3市は来年、それぞれにメモリアルイヤーを迎える。本庄市は同駅開設20年、深谷市は同市出身の実業家、渋沢栄一肖像の新1万円札が発行になる。伊勢崎市も市町村合併20周年を控え、田島弥平旧宅は世界遺産に登録されて10周年になる。伊勢崎と本庄を結ぶ坂東大橋の架け替えも20年になる。メモリアルイヤーを機に3市で連携事業をスタートさせ、花火大会が企画された。

 花火の打ち上げ場所は3市の境界付近になる。予算規模はおおむね6千万円で、スターマインや尺玉などになる。詳細は今後になるという。

 伊勢崎市の臂(ひじ)泰雄市長は「島村地域の利根川部分の活用は伊勢崎市としてスポットを当てた時に3市の連携話につながっていく」と話した。本庄市の吉田信解市長も「周辺と連携して共に栄えていくことが3市では可能。緊密な結び付きをつくっていくことが大事」、深谷市の小島進市長も「3市の連携を強固にしていきたい」と話した。

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