マルティンがトップ譲らず優勝でドゥカティ1-2-3。M.マルケスは今季最高の7位/第12戦サンマリノGP 決勝

 9月10日、2023MotoGP第12戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が優勝を飾った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は19位で終えている。

 週末を通して晴れのドライコンディションとなり、午前のウォームアップ走行では気温25度、路面温度28度。ポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)が8コーナーで転倒を喫したが大きなトラブルはなく10分が経過。トップからスペシャルカラーのフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、マルティンのドゥカティ勢がトップ3だった。中上は5番手につけた。

 決勝レースでは、タイヤ選択はフロントにハードタイヤ、リヤにミディアムタイヤが多い中、ホンダ勢のみリヤにソフトを選択した。

 27周のレースがスタートするとマルティンがホールショット、バニャイアが2番手、ベゼッチが3番手、ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が4番手、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が5番手につける。

 6番手はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、7番手はミゲール・オリベイラ(クリプトデータRNF・MotoGPチーム)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は8番手だ。

 2周目にはビンダーがペドロサをかわして4番手に浮上。トップ3のドゥカティ勢が後続を引き離す。その後の数周は順位の変動はなかった。

 6周目にはベゼッチがミスした隙にバニャイアが2番手に上がった。8周目にはビンダーが14コーナーでスリップダウン。最後尾まで落ちるがレースを再開した。9周目にはマルク・マルケスがオリベイラをかわして6番手に浮上した。

 10周目には14番手のジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とミケーレ・ピロ(Aruba.itレーシング)も転倒。翌周にはジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)も転倒した。16周目にはポル・エスパルガロも転び、この4人がリタイアした。

 残り9周、ベゼッチがバニャイアを抜いて2番手に。4番手のペドロサもバニャイアに迫る。残り6周にはオリベイラがポジションを奪い返して、マルク・マルケスが7番手に落ちる。終盤までこのまま進むが、残り2周でペドロサがバニャイアに追いつき3位表彰台争いが起きる。しかし、ポジションは変わらなかった。

 優勝は1周目からトップを走ったマルティン。2位はベゼッチ、3位はベゼッチとドゥカティが表彰台を独占。ペドロサは4位、ビニャーレスが5位、オリベイラが6位。

 マルク・マルケスは決勝では今季最高順位の7位。ヤマハ勢トップは13位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)だった。また、転倒があったビンダーは再スタート後に猛烈な追い上げを見せ、14番手でチェッカーを受けた。

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