FCY時の速度違反で13台が審議対象。4車に10秒のタイムペナルティが加算/WEC富士

 9月10日に行われたWEC世界耐久選手権第6戦富士6時間レースにおいて、レース終盤に導入されたフルコースイエロー(FCY)の際の速度超過に対して13台の車両がレース後、審議対象となった。

 このうち4台のマシンが規定時間以内に80km/hまで減速しなかったと判断され、レースタイムに10秒加算のペナルティを受けている。

 これには、LMGTEアマクラスで2番目にチェッカーを受けたケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTe Evo(木村武史/スコット・ハファカー/宮田莉朋)も含まれており、21時53分に発表された正式リザルトにおいて、彼らはクラス3位への降格が確定した。

 代わって、ベン・キーティング/ニコ・バローネ/ニッキー・キャツバーグ組のコルベット・レーシング33号車シボレー・コルベットC8.Rが、クラス2位に繰り上がっている。

 ケッセルのほかに10秒加算の裁定を受けたのは、ハイパーカークラスのプジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8(ドライバーはジャン・エリック・ベルニュ)、ハーツ・チーム・JOTAの38号車ポルシェ963(イーフェイ・イェ)、Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMR(藤井誠暢)の、計4台だ。

 審議対象にはなったものの、確認の結果スピード違反ではないとスチュワードに判断されたのは9台で、このなかには2位のトヨタGAZOO Racing8号車GR010ハイブリッド、フェラーリAFコルセの2台のフェラーリ499P、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台のワークス・ポルシェ963などが含まれている。

 また、このFCY時のスピード違反とは別に、レース中にトラブル修復を行ったペンスキーの5号車ポルシェ963は、フレデリック・マコウィッキが最低運転時間を満たしていないとして、3ラップの減算および55.067秒加算という裁定を受けている。

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