平安末期の源平倶利伽羅合戦での勝ちどき太鼓が起源とされる「越中源氏太鼓」が10日、小矢部市の下後亟(しもごぜ)神明社で奉納され、地元の越中源氏太鼓保存会(山室直廣会長)のメンバー12人が勇ましい演奏を見せた。
メンバーには、新型コロナや児童数減少の影響で参加を見送っていた小学生が3人、4年ぶりに加わった。神事に続き、「合戦」「矢立」「大神楽」など5曲を演奏。笛の音に合わせ、太さや材質の異なるばちを力強く振った。下後亟青年会による獅子舞演舞もあった。
越中源氏太鼓は市無形民俗文化財に指定されている。保存会は1958年に発足し、2017年度に北日本新聞地域社会賞を受賞した。