佐世保市前市長の朝長則男さん(74)が市政4期16年の歩みをまとめた本「市長日記」を出版した。市の広報誌「広報させぼ」に掲載したコラム「市長日記」を収録。在任中の苦労話やコラムで書けなかったエピソード、次世代に伝えたい思いも書き加えている。
朝長さんは「市民の皆さんが知っているようで知らなかったことも書き添えさせてもらった。子どもたちが佐世保のことを勉強したいとき、一つの参考として読んでもらえれば」と話している。
第1部「市長所感」では、16年間の取り組みについて回想。市政懇談会や国際友好都市との交流、観光ブランド強化に向けた戦略、基地との共存共生、徳育の推進などについて、感想を交えながら振り返っている。
中でもハウステンボスの再生支援は、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)の本社に「アポなし」で飛び込み、澤田秀雄会長(当時)に支援を直談判した際のエピソードや、澤田氏への手紙全文をページを割いて掲載している。
石木ダム建設についても、市長就任後の経過と「買受権」の発生有無など今後の課題を詳しく記している。
第2部の「市長日記」では広報誌に掲載した152回分を基本的にそのまま載せた。A5判、287ページ。1500円。市内の書店などで購入できる。
佐世保前市長・朝長さん 16年間の歩みをまとめた「市長日記」出版 広報誌コラムを収録 裏話も
- Published
- 2023/09/11 10:00 (JST)
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