世田谷区 新庁舎建設の遅延“3カ月短縮可能” 違約金約8億円を請求へ

2年近く遅れる見通しだった世田谷区役所の新庁舎建て替え工事の完成について、世田谷区が工事期間を3カ月程度、短縮できるという検証結果を発表しました。また一部工事の違約金として、約8億円を施工業者に求めることも明らかにしました。

世田谷区の新庁舎をめぐっては、当初2027年10月に完成予定でしたが、工事を請け負う大成建設の計画ミスなどにより、完成が2年近く遅れることが明らかになっていました。

世田谷区 保坂区長:「現段階では、全体で2.75カ月の延伸が吸収できるという見込みになりました」

この問題をめぐり、保坂区長は9月8日の会見で、学識者4人による検証の結果、3カ月程度、工事期間を短縮できると発表しました。これにより、最長で2029年8月まで遅れる予定だった工事の完成が、6月上旬にまで短縮される見込みだということです。

また世田谷区は、一部の工事について大成建設に対し、約7億7800万円の違約金を求めることも明らかとなりました。今後さらに他の工事についても、違約金や損害賠償請求に向けた交渉を行う方針です。

世田谷区 保坂区長:「公共施設建設がこれだけ長い期間遅れるという、前例の無い事態だけに、しっかりと対応し、交渉についても粘り強く勝ち取っていく所存でございます」

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